日文研図書館ニュースレター No.3 投稿日時 : 2020/06/15 図書館管理者 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日文研図書館ニュースレター No.3 2020.6.12皆さんの日本研究にちょっぴり役立ちそうな情報を図書館がお送りします。 発行:国際日本文化研究センター 資料課資料利用係━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 目次 ■□■1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人) 『明治12年1879年の日本におけるコレラに関する内務省衛生局長報告書』2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース Library of Congress「Collection: North Korean Serials」3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け) 「Adam Matthew Digital」(無料トライアル:6/15~9/7)---------------------------------1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人)---------------------------------「感染症と日本人」というテーマの下、日文研の資料を紹介していきます。今回は「外像データベース」から資料を紹介します。明治12年1879年の日本におけるコレラに関する内務省衛生局長報告書 /長与専斎https://sekiei.nichibun.ac.jp/GAI/ja/detail/?gid=GO003001&hid=3559明治12年にコレラが大流行した際の調査報告書で、『週毎のコレラ患者数の増減を示す図』『コレラ流行地域を示す地図』を見ることができます。当時は、西からの感染拡大をくい止めるため、流行地方を経過して東京・神奈川に入ってくる船舶や旅客を一定期間抑留させたり、検疫消毒を行ったりと様々な政策がとられていたようです。長与専斎(ながよせんさい)は長崎で近代医学を学び、その後欧米医事視察を通して衛生行政の知識を深めました。その後、内務省衛生局の初代局長に就き、日本における医療・衛生体制の確立に尽力した人物です。ちなみに文部省医務局が内務省に移管される際、局名に「衛生」の言葉を採用したのは専斎で、これをきっかけに衛生の言葉が一般に広く用いられるようになりました。<参考文献>外山幹夫(2002)『医療福祉の祖長与専斎』https://toshonin.nichibun.ac.jp/webopac/BB10002655笠原英彦, 小島和貴(2011)『明治期医療・衛生行政の研究 :長与専斎から後藤新平へ』https://toshonin.nichibun.ac.jp/webopac/BB10107564<外像データベースとは>日文研が所蔵する欧文図書から抽出した写真、挿し絵などの画像・書誌情報をデータベース化したもの。https://sekiei.nichibun.ac.jp/GAI/ja/top/<画像利用について>日文研が所蔵する資料のデジタル画像を利用する場合は下記のページをご参照ください。http://library.nichibun.ac.jp/ja/guide/specialuse.html---------------------------------2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース---------------------------------Library of Congress「Collection: North Korean Serials」https://www.loc.gov/collections/north-korean-serials/about-this-collection/米国議会図書館(Library of Congress)が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の雑誌をデジタルアーカイブとして公開しています。現在公開されているのはパブリックドメインである8タイトル・340号分です。建国初期から1960年代半ばまでの社会・世相等をうつす資料として注目されます。2年間のデジタル化プロジェクトで4000号分以上を公開予定とのことです。加えて、30000件以上の雑誌記事が検索できる書誌データベースもご利用ください。Library of Congress「North Korean Serials: Article-level indexing forthe North Korean serials」http://memory.loc.gov/diglib/asian/html/nksip/nksip-home.html---------------------------------3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け)---------------------------------日文研が契約しているオンライン資料の多くは所定の方法でご自宅のPCやタブレット等からでも利用できます。「契約データベース・電子ジャーナル一覧」ページの「リモートアクセス:可」の記載があるものが利用できるものです。https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=103リモートアクセスの方法については添付のPDFファイルをご覧ください。【無料トライアル実施:Adam Matthew Digital】「Adam Matthew Digital」が提供する下記3つの日本研究関連のデータベースの無料トライアルが6/15~9/7の間に実施されます。期間中であれば所内もしくはリモートアクセスで利用できます。1. Research Source Series: Area Studies: Japan概要: 開国以前の西洋と東洋との文化交流から西洋からみた近現代日本まで、日本に関する様々な資料を収録。詳細: http://kw.maruzen.co.jp/ln/bn/12-2019-361.pdfアクセスURL: http://www.researchsource.amdigital.co.uk/ASJapan ※6/15より有効2. Meiji Japan概要: 自然史、民俗学、芸術史の分野で優れた業績を残したエドワード・S・モースの書簡、日記、ノートブックだけでなく、自然史・考古学・日本と中国の民俗学に関する資料、講義関係資料、雑誌・単行本を収録。詳細: http://kw.maruzen.co.jp/ln/bn/12-2019-341.pdfアクセスURL: http://www.aap.amdigital.co.uk ※6/15より有効3. Foreign Office Files for Japan, 1919-1952 Section 1-3概要: 第一次世界大戦から戦後の占領までの日本の近代化と世界の超大国との関係を英国政府文書を通じてたどることができます。詳細: http://kw.maruzen.co.jp/ln/bn/12-2019-323.pdfアクセスURL: http://www.archivesdirect.amdigital.co.uk/FO_Japan ※6/15より有効・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。現在図書館は時短開館中です(平日 9:00-15:30)。ILLや調査の依頼も受け付けていますのでぜひご利用ください。https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=398・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。お問合せ先:資料課資料利用係 riyou@nichibun.ac.jp