日文研図書館ニュースレター No.5 投稿日時 : 2020/09/30 図書館管理者 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日文研図書館ニュースレター No.5 2020.9.30皆さんの日本研究にちょっぴり役立ちそうな情報を図書館がお送りします。 発行:国際日本文化研究センター 資料課資料利用係━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 目次 ■□■1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人) 『麻疹流行年數』2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース 「Newspaper Navigator」3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け) 「Airiti Library」(期間限定アクセス:~12/31)---------------------------------1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人)---------------------------------「感染症と日本人」というテーマの下、日文研の資料を紹介していきます。今回は「宗田文庫図版資料データベース」から資料を紹介します。『麻疹流行年數』https://lapis.nichibun.ac.jp/sod/Detail?sid=1-10&eid=01麻疹が流行した年とその周期が書かれた麻疹絵です。江戸時代後期に出版された麻疹の養生書やはしか絵には周期性のある病であることを示すため、流行年表がしばしば付されています。江戸時代には少なくとも14回麻疹が流行したことが確認されています。また、流行の周期は長く、十数年から二十数年とされています。(『麻疹流行年數』等のはしか絵の年表には漏れがしばしばあるようです。)そのため、子どもの頃にかからなかった大人も大勢発病し、犠牲者が増えたようです。<参考文献>鈴木則子『江戸の流行り病 : 麻疹騒動はなぜ起こったのか』吉川弘文館, 2012年https://toshonin.nichibun.ac.jp/webopac/BB10080912<宗田文庫とは>医史学者の故宗田一氏が収集された、医学史・薬学史に関する書籍、図版資料などを中心とする日本医療文化史のコレクション。目録は日文研オープンアクセスで公開されています。書籍篇 http://doi.org/10.15055/00000006図版篇 http://doi.org/10.15055/00000005図版資料はデータベースで公開されています。http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/soda.html<画像利用について>日文研が所蔵する資料のデジタル画像を利用する場合は下記のページをご参照ください。http://library.nichibun.ac.jp/ja/guide/specialuse.html---------------------------------2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース---------------------------------Newspaper Navigatorhttps://news-navigator.labs.loc.gov/search米国議会図書館(LC)は「Chronicling America」というサイトで歴史的な新聞紙面約1600万ページを公開しています。これに加えて、今月、紙面中の写真約150万枚を検索できるツール「Newspaper Navigator」が公開されました。キーワード検索、ヒットした画像の記事や掲載紙面の閲覧、画像のダウンロードのほか、関連画像の検索を実行することが可能です。例:「Kanaguri」で検索してヒットした、NewYork Tribune 1920年6月20日掲載の写真。キャプションには「Kanaguri, star Marathon runner of Japan, whowill head Nippon's runners of the Olympics.」とある。https://news-navigator.labs.loc.gov/data/dlc_fogler_ver01/data/sn83030214/0020653252A/1920062001/0585/000_0_98.jpg---------------------------------3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け)---------------------------------日文研が契約しているオンライン資料の多くは所定の方法でご自宅のPCやタブレット等からでも利用できます。「契約データベース・電子ジャーナル一覧」ページの「リモートアクセス:可」の記載があるものが利用できるものです。https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=103リモートアクセスの方法については添付のPDFファイルをご覧ください。【期間限定で利用可能なデータベース】新型コロナウイルス感染症対応への支援として、台湾のAiriti社が、中国語の学術リソースのプラットフォーム「Airiti Library」へのアクセスを、期間限定で無償提供しています。・Airiti LibraryAiriti Libraryは台湾と中国の学術リソースをプラットフォーム統合し、主に1991年以降の学術雑誌記事、学位論文、会議論文の主要なフルテキスト・コンテンツを収録しています。現在、中国語の学術コミュニティで、最大の記事コレクションと最も完全な学術プラットフォームとなっています。分野は、人文科学、社会科学、基礎応用科学、工学、生物農学、医薬衛生学が網羅されています。【人文科学】雑誌1,487タイトル(2020.7現在)全般、人類学と民族学、芸術学、中国文学、外国文学、地理学と地域研究、歴史学、図書館情報学、言語学、哲学、宗教学期間:2020年12月31日までアクセスURL: http://www.airitilibrary.com/Home/Index利用マニュアル:https://www.bunsei.co.jp/wp-content/uploads/PDF/AiritiLibrary_guide.pdf・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。現在図書館は時短開館中です(平日 9:00-15:30)。マイクロ資料等の閉架資料の事前予約制利用や共同研究会がある日の土曜開館など、段階的にサービスを再開しています。ILLや調査の依頼も受け付けていますのでぜひご利用ください。 https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=398・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。お問合せ先:資料課資料利用係 riyou*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)