2020年5月の記事一覧

図書館サービスの一部再開について(5/25)

 新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言の解除を受け、5月25日(月)より、下記のように図書館利用およびサービスの一部を段階的に再開いたします。
 引き続きご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申しあげます。

・センター内の方については、平日の9:00-15:30の時間帯を開館とします。(それ以外の日時は時間外利用とします。)
・センター内の方を対象として、貸出、返却、ILL依頼(複写・貸出とも)、NDL送信サービスの利用等を再開いたします。なお、いずれのサービスもこれまでに比べて時間がかかるか当日はお受けできない場合があります。
・閉架資料の利用、土曜開館、センター外の方の来館利用、他機関からのILL受付は、引き続き当面休止致します。なお、再開の準備が整い次第ご案内致します。
・今後の情勢によっては、予告なく閉館する場合がありますのでご了承ください。

 また、ウイルス再拡大防止のため、下記についてご留意とご協力をお願いします。

・入館時の【マスク着用】と、【手洗いまたは手の消毒】の徹底をお願い致します。
・カウンターでは距離をとる、ビニールシート越しに対話する等の対応をとらせていただきます。
・館内の閲覧席を削減しています。また、研究個室およびグループ研究室等は当面使用停止と致します(換気、消毒対応に難があるため)。

お問い合わせ先:
国際日本文化研究センター図書館
資料利用係
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3丁目2番地
電話: 075-335-2066
FAX: 075-335-2093
e-mail:e-mail:riyou*nichibun.ac.jp (*を@に置き換えてください)

日文研図書館ニュースレター No.2

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日文研図書館ニュースレター No.2 2020.5.22
皆さんの日本研究にちょっぴり役立ちそうな情報を図書館がお送りします。
          発行:国際日本文化研究センター 資料課資料利用係
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現在、再開館に向けて準備中です。具体的なことが決まり次第、別途ご案内
致します。ご迷惑をおかけしますが、いましばらくお待ちください。

■□■ 目次 ■□■

1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人)
     『はしかまじないおしえ寶』
2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース
     「淡輪文書(プリンストン大学との共同事業)」
3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け)
     「Project MUSE」

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1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人)
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「感染症と日本人」というテーマの下、日文研の資料を紹介していきます。

新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、妖怪「アマビエ」のイラストがSNS等
で多く投稿されたり、関連グッズが販売されたりしています。アマビエのご利益
は「疫病が流行したら私を写し人々に見せる」ようアマビエが告げたと弘化3年
(1846年)の瓦版にあることに由来します。

このようなおまじない関連の記述ははしか絵にも多く存在し、「飼葉桶を頭にか
ぶる」ことや「タラヨウの葉に「麦殿は生れぬさきにはしかしてかせたる後は我
が身なりけり」という歌と名前と年を書いて川に流す」こと等が挙げられていま
す。

はしかまじないおしえ寶(宗田文庫)
http://lapis.nichibun.ac.jp/sod/Detail?sid=1-8&eid=01

上のはしか絵にはまじないに使われた飼葉桶や麦、喉がいがらっぽい時に食べる
と良いとされる金柑がそれぞれ効果について語り合っています。

<参考文献>
「肥後国海中の怪(アマビエの図)」(京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
新聞文庫・絵 84コマ目)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000122

国際日本文化研究センター 宗田文庫目録編集委員会 『宗田文庫目録 図版篇』
2002年
http://doi.org/10.15055/00000005

<宗田文庫とは>
医史学者の故宗田一氏が収集された、医学史・薬学史に関する
書籍、図版資料などを中心とする日本医療文化史のコレクション。

目録は日文研オープンアクセスで公開されています。
書籍篇 http://doi.org/10.15055/00000006
図版篇 http://doi.org/10.15055/00000005
図版資料はデータベースで公開されています。
http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/soda.html

<画像利用について>
日文研が所蔵する資料のデジタル画像を利用する場合は
下記のページをご参照ください。
http://library.nichibun.ac.jp/ja/guide/specialuse.html


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2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース
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京都大学総合博物館が所蔵する淡輪(たんのわ)文書のデジタル画像が公開され
ています。鎌倉末期~室町中期の53点から成り、足利氏・細川氏・畠山氏の書状
など、南北朝期の様子を伝えるコレクションです。

「淡輪文書(プリンストン大学との共同事業)」
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/collection/museum/tannowa

このデジタル化公開は、京都大学とプリンストン大学との継続的な共同事業の一
環です。プリンストン大学東アジア研究部のほうでは、文書の翻刻・翻訳された
ものが公開されています。

「Tannowa Collection: The Kyoto Princeton Project」
http://komonjo.princeton.edu/tannowa/


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3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け)
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日文研が契約しているオンライン資料の多くは所定の方法でご自宅のPCやタブ
レット等からでも利用できます。

「契約データベース・電子ジャーナル一覧」ページの「リモートアクセス:可」
の記載があるものが利用できるものです。
https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=103

リモートアクセスの方法については添付のPDFファイルをご覧ください。

【無償公開中のオンライン資料】
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、現在無償で公開されているオンライン
資料もあります。そのうち1つをここで紹介します。

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■Project MUSE
 https://muse.jhu.edu/

世界の出版社の人文社会系の学術書やジャーナルが検索・閲覧できます。キー
ワードで検索し、画面左のフィルターの「Access: Only content I have access
to」で絞り込むと無償で利用できるもののみ表示されます。
期間:各出版社がそれぞれ設定。
内容:出版社単位で無償公開。「FREE」のアイコンがあるものが今回の対象。
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無償公開中のデータベース等の情報は次のページでまとめています。
「リモートアクセスサービスを拡充しているデータベース・電子ジャーナル」
https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=399

ぜひ、ご自身の研究等にお役立てください。


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現在図書館は閉館していますが、5/7よりILL複写依頼やメールボックスによる貸
出を再開・開始しています。ぜひご活用ください。
https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=398
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お問合せ先:資料課資料利用係 riyou*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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日文研図書館ニュースレター No.1

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日文研図書館ニュースレター No.1 2020.5.15
皆さんの日本研究にちょっぴり役立ちそうな情報を図書館がお送りします。
          発行:国際日本文化研究センター 資料課資料利用係
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■□■ 目次 ■□■

1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人)
     『麻疹心得之圖画』、『麻疹食物善悪鏡』
2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース
     「バレエアーカイブ」
3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け)
     「Kortext (Taylor & Francis)」

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1. 日文研資料の魅力(テーマ:感染症と日本人)
---------------------------------
「感染症と日本人」というテーマの下、日文研の資料を紹介していきます。

さて、文久2年(1862年)の日本では麻疹が流行し、
「麻疹絵」と呼ばれる錦絵が大量に作成されました。
麻疹絵にはしばしば、麻疹に「よい」または「よくない」
食べ物・行為などが記されています。

たとえば、宗田文庫所蔵の『麻疹心得之圖画』があります。

『麻疹心得之圖画』(宗田文庫)
http://lapis.nichibun.ac.jp/sod/Detail?sid=1-1&eid=01

よくないもの(禁物)には「入湯」「そば」「牛房」など、
よいものには「水あめ」「さつまいも」「れんこん」など
多数の事物が振り分けられています。

また、麻疹絵ではないですが、相撲の番付表を模して
「たべてよろしき物」と「たべてあしき物」を紹介している
『麻疹食物善悪鏡』という資料も見つかりました。

『麻疹食物善悪鏡』(宗田文庫)
http://lapis.nichibun.ac.jp/sod/Detail?sid=7-9&eid=01

こちらも文久2年(1862年)に発行されたものですが、内容を見てみると、
『麻疹心得之圖画』ではよいものとされていた「れんこん」が
こちらでは「あしき物」として紹介されています。

同時代に発行されているにも関わらず、
「れんこん」の扱いが違うのは興味深いですね。
諸説があったのでしょうか。

<参考文献>
畑有紀「幕末の麻疹と食--食物本草本を中心に」
『言葉と文化』12号、101-118頁、2011年
http://doi.org/10.18999/isslc.12.101

<宗田文庫とは>
医史学者の故宗田一氏が収集された、医学史・薬学史に関する
書籍、図版資料などを中心とする日本医療文化史のコレクション。

目録は日文研オープンアクセスで公開されています。
書籍篇 http://doi.org/10.15055/00000006
図版篇 http://doi.org/10.15055/00000005
図版資料はデータベースで公開されています。
http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/soda.html

<画像利用について>
日文研が所蔵する資料のデジタル画像を利用する場合は
下記のページをご参照ください。
http://library.nichibun.ac.jp/ja/guide/specialuse.html


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2. 発掘!人文系アーカイブ・データベース
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昭和音楽大学バレエ研究所が、日本バレエのデジタルアーカイブ
「バレエアーカイブ」を公開しています。
1940年代以降の公演記録の検索、ギャラリー展示、
作品・人物・バレエ団からの参照機能などがあります。
同じくバレエ研究所の「バレエライブラリー」では蔵書検索も可能です。

舞台芸術研究にご活用ください。

バレエアーカイブ(昭和音楽大学バレエ研究所)
https://ballet-archive.tosei-showa-music.ac.jp

バレエライブラリー(昭和音楽大学バレエ研究所)
https://ballet-library.tosei-showa-music.ac.jp


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3. 自宅からでも使えるオンライン資料(内部者向け)
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日文研が契約しているオンライン資料の多くは所定の方法で
ご自宅のPCやタブレット等からでも利用できます。

「契約データベース・電子ジャーナル一覧」ページの
「リモートアクセス:可」の記載があるものが利用できるものです。
https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=103

リモートアクセスの方法については添付のPDFファイルをご覧ください。

【無償公開中のオンライン資料】
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、
現在無償で公開されているオンライン資料もあります。
そのうち1つをここで紹介します。

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■Kortext (Taylor & Francis)
 https://tfstore.kortext.com/

Kortextは1,000以上の出版社のE-Bookを提供しているプラットフォームです。そ
のうち、Taylor & FrancisのRoutledge等の書籍が5月末まで7日間無料で利用で
きます。日本関連の資料も充実しており、上記リンクからキーワード検索等で対
象の書籍を探せます。
期間:5月末まで
内容:7日間無料で閲覧。※閲覧にはKortextへの登録が必要。
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無償公開中のデータベース等の情報は次のページでまとめています。
「リモートアクセスサービスを拡充しているデータベース・電子ジャーナル」
https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=399

ぜひ、ご自身の研究等にお役立てください。


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現在図書館は閉館していますが、5/7よりILL複写依頼や
メールボックスによる貸出を再開・開始しています。ぜひご活用ください。
https://tosho1n.nichibun.ac.jp/?page_id=398
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。


お問合せ先:資料課資料利用係 riyou*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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図書館サービスの一部再開について(5/7)

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止および図書館閉館の長期化を踏まえ、図書利用の利便性の観点から、5月7日(木)より図書館利用およびサービスの一部を下記のように再開いたします。
 引き続きご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申しあげます。

・図書館利用は、原則として引き続き時間外利用のみ(内部利用者)とします。(接触・拡大の防止をはかるため)
 なお、時間外利用の認められていない方(外部の方等)の来館利用については、少なくとも5月末まで引き続き休止致します。
・内部利用者の方の図書貸出希望を、オンライン経由で受け付け、メールボックスでお渡しいたします。(大きさや冊数に限度あり)
 ご希望の方はフォーム(内部専用)よりお申し込みください。
・内部利用者の方のILL依頼のうち、複写依頼を再開します。
 ご希望の方は日文研OPACの依頼画面(内部専用)よりお申し込みください。
 複写物は、開館後にお渡し、またはメールボックス・郵送等でお渡しいたします。(時間がかかる場合があります)
・外部の方の利用希望のうち、特別複写申請など日文研でしか対応できないものを、可能な範囲で対応します。(時間がかかる場合があります)
・今後の情勢によっては、予告なくサービス休止する場合がありますのでご了承ください。


お問い合わせ先:
国際日本文化研究センター図書館
資料利用係
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3丁目2番地
e-mail:riyou*nichibun.ac.jp (*を@マークに変えてください)
※電話・FAXはお受けできない場合がございます。ご連絡はe-mailでお願い致します。